F1仕様を公道で味わう
ど派手なモンスターを操る快感を
フェラーリはじまって以来のヒットとなった360モデナの後継モデルのパリサロンでデビューしたばかりのスポーティなフェラーリF430。
ただ、受け継いだのはV8エンジンをリアにレイアウトするスタイルだけで、デザイン、シャシー、エンジンなど、そのほぼすべてを一新している。
左右に大きな開口部を持つフロントデザインが特徴的で全長は4515mm、全幅は1925mmと超ワイド、全高はわずか1215mmに抑えられている。
ピニンファリーナと共同でつくりあげた美しいボディはアルミパネルで形成され、内に秘める強靱な構造には先進のアルミスペースフレームが用いられる。
これにより、スポーツカーに求められる軽量かつ高い剛性のボディを実現した。
新世代のキャビン後方に搭載したV型8気筒エンジンは357kW/465N・mの圧倒的なパワー&トルクを発生し、空でも飛ぶような加速はまさに戦闘機にような一台。
タイヤはサイズアップされ、フロント225/35ZR19インチ、リア285/30ZR19インチ、490PSのビッグパワーに対応させている。
これにタイプギアボックスが組み合わされ、0→100km/hの加速をわずか4.0秒で駆け抜けていく。
モータースポーツの最高峰であるF-1が開始された1950年から参戦を続けているフェラーリらしく、F430にもさまざまなF-1テクノロジーが採用されている。
ステアリングの裏面に設けられたパドルによって変速操作を行い、F1さながらに、ギアボックスやサスペンションなどのセッティングを変更できる“マネッティーノ”が備わる。さらに、F1に由来する技術である電子制御ディファレンシャル“E-Diff”が市販車として初めて
このF430に搭載された。
F-1タイプギアボックスを始め、エレクトロニックディファレンシャル、スタビリティ&トラクションコントロール、コミュータースイッチなど。
もちろんパワーユニットやシャシー、エアロダイナミクスなどにもF-1テクノロジーはダイレクトにフィードバックされている。F-1によるクルマの進化を市販車として体現できるのが、F430の醍醐味。
何よりもその存在感、芸術品と言えるエクステリアで、素晴らしい世界を味わせてくれる。
21世紀を彩る傑作スーパーカー、フェラーリ。